元フィギュアスケーターの町田樹さんが引退を発表しました。
突然のことでショックを受けているファンも多いですが、
本人はよくよく考え抜いてのことでしょう。
正しいファンなら静かに見守り、新しい門出を祝福すべきだと思います。
ですがここに正しいファンはいません。
い や だ
いやだいやだいやだいやだいやだ
嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌だ
嫌x100。
もう一回言う。
いやだし。 後悔していればいい。いっそ一週間後くらいに目を覚まして
「
やべえ勢いで言っちゃったけど何やってんだ!」って思えばいい!!!!!!!
どうしてくれるんだ、ねえ、どうしてくれるんだよ、この大砲で開けられたような胸の穴をよお!
惚れさせるなよ!だったら最初から惚れさせるなよ!
こちとら家庭崩壊する勢いで惚れ込んでんだ!
ここまで連れてこられてさ、あんたひどいよ、ひどい男だよ!
北の岬の海峡トンネル前でバイバイ状態だよ!
あんたわかるかこの気持ち!わかってんのかこんにゃろう!
(キモい。)
とまあ、長くなりましたので続きは最後に持ってくるとして、本題に戻ります。
というわけで私は彼が出るMOIを観るため、長野に向かったのです。
夜中に決めて、次の日長野に!新幹線に乗って!あの男に、お別れを言うために!言えやしないのに!遠くから見えるだけなのに!あたしね、他の男にこんなことしたことない!!!!!!!(あなたひどい男よ、ねぇ。)
と、まあそれは置いといて、
今日見てきたMOIのレポートをしたいと思います。まずね、オープニングで町田さん出てきた時点で、
ギャン泣き入っちゃったんですよ。口抑えないと声でるくらいギャンで。
それでやっぱり思ってたことは「
あんたひでえよ!ひでえ男だよ!」
オリンピックは!世界選手権は!旧プログラムの再演は!
気になってたこといっぱい、全部答えくれないままかよ!ひ(長くなるので割愛)
そして突然自己嫌悪が始まったね。
『私バカみたい』バカじゃん。
好きなものができるって怖い。
何であっても怖い。大事になったとたんなくす恐怖と隣り合わせになるから。
オープニング中、自分をやたらと責めながら見続けた。
まず
ジュニア勢。
思ってたよりずっと見ごたえあり。スタオベこそ起こらないものの、全員飽きさせない演技。
こりゃあ、日本の未来は明るいですね。
個人的に永井優香ちゃんの美麗な演技には心惹かれるものがありましたね。
それにしても
しょーま様はやっぱりハンパねえ、と思いましたね。
なんかハンパねえよ。もう表情が子供じゃねえしな。
百戦錬磨って顔してるしな。眉間に皺寄せちゃってるし、
肌襦袢してるけど胸元ごっつ開いてるし。
個人的にはあのしょーま様ポーズが2回も見れてうれしかったです。あれパねえ。
本格的にスタオベが発生したのは前半ラストに登場した
ランビ様。
スピンはいつも通り変態です。あとは何を言おう。ただただ変態です。
トゥーランドットでしたっけ(感情の揺れが激しすぎて記憶がとぶ)。情感たっぷりで。
で、後半、
町田さんの登場。会場の
ボルテージヒートアップ。今日のお客さんはやっぱり町田さん見に来てる人多いよね。
ただ、演技、正直言って、私は前に見た時のような、
それまで見てたすべてがかすむような感動はできませんでした。
これが最後?と思うと同時に、これだから最後?とも思った。
以前は、もっと、この瞬間、全エネルギーを注入して、次がなくてもいい、
ってくらいの、集中力というのでしょうか、とてつもない迫力lを彼の演技から感じ取った。
今はその不在を感じた。
でももしそれが理由ならば、納得するしかない。怪我より何よりも納得するしかない。
もしかしたらそれはただ受け取る側の気持ちの問題かもしれないし、隣の人が妙にガサガサしやがってたからかもしれないし。
演技だけで言えば、私はこの後出てきた無良、村上、小塚、本郷の方に心奪われた。
そこにいるのは競技者じゃなくて研究者だったのかも。私の目の中で。
でも、競技用エデンは永遠に特別なプログラムで。
後半に入ると競技用と同じになる、そこからまたどうしようもなく泣けてきて。
かきむしられるような気持ちとはこのこと。
天才がケタ違いに努力できるのは当たり前に思える。
でもこの人はもっと自分たちと近いどこかから手を伸ばそうとしているように感じられて、
だから彼が光に向かって手を伸ばすこの プログラムを、
私は自分のことだと、自分のストーリーだと思いながら見ることができていた。完全に感情移入できていた。
人間と言う、不完全で弱くて、素晴らしく魅力的な動物が
光に向かっていく姿に見えていた。彼以上にその演技にふさわしい人はいなかったなあ。
そしてここにきてやっと消えた「自分バカ」っていう嫌悪感。
違うんだよ、単純なすきーじゃなかったんだよ。
この人が頑張る姿に、本当に触発されたんだ。
頑張ろうって心から思えたんだよ。だからこんなにも好きだったの。
リンクアウトするとものすごい勢いで駆けて出て行ってしまったようだ。
階段もバタバタと駆け降りるような音が聞こえて、ちょっとびっくりした。
泣いてるから?それとも、まだ書かねばならん論文でもあるのか。
そこから当分泣きっぱなし。やっと笑顔になれたのは
本郷選手のスリラー。
この日2番目にスタオベの勢いがあった気がする。
村上選手もここ最近の鬱憤を晴らすような伸びやかな演技。
ここしばらく見た中で一番よかったと感じました。
そして
小塚選手!
普段とは打って変わってぴっちぴちの、キラッキラの、すっけすけの衣装で登場。
誰よりもキラキラと輝いていました(ラメが)。まるで電飾つけてるかのように。
そして、たくさんビーズをつけてもらえた喜びを放出するかのような、
シーズン前半の不調を吹き飛ばすような、華やかな演技!
風車のようなターンに全身を使った表現!
客も
スタンディングオベーションというよりは、ジャンピングオベーションみたいな感じだったな。
終わった瞬間体が飛び上がるのを感じました。スタオベってきっと自然発生したものなんだね。
本郷選手と小塚選手の間だけは、悲しい気持ちを忘れていられることができました。
サービス精神も旺盛。敢えてのガッツポーズに「(コーチが)普段はブチブチ言うんですけれど今回ばかりは言いませんでした」発言で会場和む。
泣いてた人たちもこの時だけはくすり。
無良選手も見事なジャンプ。ジャンプは今回一番印象に残りました。
そしてスピーチで再び泣かせにくるとかね。
フィナーレで再び登場の町田さん。
最後なのに、ひどく晴れやかそうだったので、涙、この時だけは出ませんでした。
ショー、どんだけ出てくれるかわかんないしさ、もしかしたら、もう一生、見納めの可能性だってあるんだよね。
そう思って貪欲に見た。
この人のカタチ、動き、本当に好きだ。
そして思うんだけど、この距離感って、未練を手放すのによかったかもしれない。
テレビだと近い。近く感じてしまう。
でも会場は遠い。表情なんかほとんど見えない。
だから実感できる。この人たちと自分はとても遠いんだって。
(だから録画したMOIしばらく見れないわ)
私はたぶんこれからもなんとなく宮原選手や本郷選手や羽生選手を応援して
フィギュアを見続けるんだろう。
でも、次の世界選手権で、オリンピックで、
「あの人いたら」って思ったりするんだろうか、しないんだろうか。
どっちを想像しても泣けてくる。今はとかく何にも関連付けて泣けてくる。
そんなわけでラストになったのでもう一回気持ちを吐露いたしますと。
好きだったんだよぅ(はいキモい
すごく、すごく大好きだったんだよう。
またこんなに夢中になるものに出会える?って昨晩以降何度も聞いてるけれど、
ダサいし、かっこいいし、なんかかわいいし、しかもきれいだし、
凡人でありながら紛れもなく天才だし、普通っぽいけれど飛びぬけた人だし
いろんなものすぎた。怪物だった。
「衰えてきたねえ」とか「前は好きだったけどね」とか
そんなこと思わせる隙も与えやしねえ。
だからもう出会わないかもしれないと思う。
本当に怪物だったと思う。
これから何を目標に生きて行けばいい?って自分に聞くけど、
願わくば、またこんなに夢中になれる何かに出会った時に、
今のように箸にも棒にも筆引っかからんようなつまらん人間ではありたくない。
もっと好きな対象を堂々と見られるような、違う人間になるためにがんばっていけたら、とか思う。
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