アメリカでもいじめの話はよく聞きます。
でも・・・私が過ごした場所では、いじめらしいイジメはありませんでした。
80年代、バブルに浮かれる日本は嫌われ者でした。
爆買いする今の中国の人たちがワイドショーでまるで悪いことかのように追い回されるように、
アメリカの企業を買収する日本人を卑しい成金(そして環境汚染の主犯)のように見る風潮がありました。
日本の悪事を社会科の先生が図書館で力説しているところを、
友達がそっと「あっちに行こう」と連れ出してくれたことなどありました。
でも、私が直接差別を受けることは、ほとんどありませんでした。
もし、そんなことがあっても、誰かが私の代わりに怒ってくれました。
例えば、私の名前を「変なの」と言うと、別の子が「自分の名前を変と言われたらどんな気分?私はいい名前だと思うわ!」と言ってくれました。
私の見た目をbeautifulと言う子もいました。
そういう子たちは、心の底からそう思っているというよりは、どこかでそう思える自分を好きだったのかもな、と思います。
広い価値観を持ってあらゆる人種を受け入れられる自分でありたい、そういうリベラルな空気がすごくあったのです。
最近ポリコレが行き過ぎて表現しにくいという声を、ネットなどで目にすることがあるのですが、少なくとも私は、「ポリコレやリベラルのスタンスをとる自分」に「酔う」人たちにどれだけ救われてきたかしれません。