私がこの町に住んでいたころ、地元のNBAのバスケットボールチームが急速に強くなりました。
そのチームがプレイオフに行くようになると町中が大盛り上がり。
このチームを応援していない人など一人もいませんでした。
どの子もみんなそのチームの応援シャツを着ているのが当たり前。お気に入りの選手が大きくプリントされたシャツを着ていました。新しいシャツが発売されるとみんな競うように買いにいきます。モールの専門ショップも大盛り上がり。
どの車にも応援のバンパーステッカーが貼られていました。
その人気ぶりは、学校の最後の挨拶のかわりに、みんなでチームの応援ソングを歌うレベル!さらには、校長先生が帰りの挨拶の全校放送で「今夜もみんなで応援しましょう!」と声かけるほど。
でも薄情なもので…数年してチームがいっときの勢いを失うと、ブルズに浮気する人がでてきました。車にもブルズのシールを貼る人が出てきました。
私たちも父に試合を見に連れていってもらいました。実は、狭い地域なので、案外選手たちとの遭遇率は高めです。私の兄弟もすれ違って挨拶してもらったことが。
また、スタメンの1人がある日本料理屋がお気に入りで、日本人コミュニティではよく知られていました。ある日そこで食べているとその選手が恋人とやってきたことがありました。興奮してたまらなかったのを今でも覚えています。