牙を抜かれた主婦の絵日記

育児マンガとどうしようもない独り言。お気軽にコメントください!

入院3日目

朝7時頃。もうシャロが起こされる時間。交代の間の独りぼっち時間が精神的な負担になっているかもしれないので、今日は1日夫に見てもらうことになっている。

「昨日、パパがいいって言って泣いてたよ」と言うと少し急いでくれたけれど、結局ついたのは9時過ぎ。

夫が着くと、毛布にくるまって

「もう1人でいいの!」と叫び、顔を見ようとしても暴れて抵抗する。

3歳の子にそんなことを言わせてしまうなんて・・・ごめんね・・・・・

 

この日も熱は下がらない。川崎病の兆候を見るためCTスキャンをとることになる。でも誰かが触ろうとすると大暴れする。鎮静剤を打ってスキャンした。
川崎病の気配はなかったので新しい抗生物質を飲むことになる。これはアイスクリームに混ぜてもらえる。よかった、ちょっとだけ楽しみができる。炎症の数値も下がってきているそうだ。よかった!ピークは過ぎようとしているのかな?

18時過ぎ、再び精神的に不安定になり始める。

「ママがいいの」とオムツを替えさせない。誰にも触らせない。

長い夜が不安なんだろう。私も昔入院したときに、夜が苦しくてたまらなかった。体が動かせず、することもないのに点滴などが邪魔でよく眠れず、夜が永遠に続く気分だった。

22時に交代するために夫が病院を出た。相変わらずのんびりな夫・・・駆け足で向かったけれど、私が病院に着いたのは12時前。もう眠っていた。

ちょうどその時、看護師が来て点滴の管から薬を入れた。注入の痛みで目覚めて泣きわめくシャロ。もういろんなことをされるのは限界。たまらない、といった様子。いつものシャロじゃない。元に戻れるのかな。

 

 その頃ルイさんは・・・

みんながてんやわんやで注目していなかった隙に首がすわりました。

ひしゃげていた頭が丸くなり、湿疹が収まり、目がぱっちりし、鼻の形が整ってきて、ほんの数日でいきなり顔が変わった感じ。顔を見ながら「え?ルイ?顔変わったよね!?」とびっくりするレベル。スマホでちょっと前の写真を見直してもいきなり変わっています。もしかしたら別の子にすり替わってるかも。

f:id:BTAD:20190111164614j:plainf:id:BTAD:20190111164438j:plainf:id:BTAD:20190111164441j:plainf:id:BTAD:20190111164446j:plainf:id:BTAD:20190111164449j:plainf:id:BTAD:20190111164456j:plainf:id:BTAD:20190111164459j:plainf:id:BTAD:20190111164503j:plain

 目が合うと必ず笑顔になってくれますが、ちょっと離れただけで見失うようです・・・。

入院2日目

朝の4時に授乳で起こされる。

再び寝ようとしても寝付けない。

 

・・・

・・・

 

そうだ!シャロのところに行ける!
ルイは朝方はけっこうぐっすり寝る。シャロは朝方時々目を覚まして甘えに来るのだ。病院で目を覚ましてるかもしれない。

 

始発が始まったばかりの時間。外は冷たくて、耳や手がジンジンするけれど、ほとんど気にならない。アドレナリンがドバドバ出てる感じがする。

病室につくと、シャロは眠っていた。喉が腫れて息が上手にできないらしく、大きないびきをかいている。

起きるまでいようと思ったけれど8時になっても一向に起きる気配がない。時々目を開けたから話しかけたけれど、後で聞いたら気づかなかったらしい。

ルイが泣いているとメールが来たので、持って行った画用紙とクレヨンで、バイキンマンをやっつけるアンパンマンの絵を描いて帰る。私からシャロへの初めての手紙だ。

 

 

交代で夫が病院についたのが、10時前。駅で迷ったらしい(--;)

 

夫が病室に入ろうとすると、扉の外まで「帰りたいよ」という泣き声が聞こえてきたそうだ。たった1人で泣いていたんだって。

アンパンマンの絵、喜んでくれたそうだ。

12時にシャロが寝てしまったので、そのすきに交代。
私が着くと、また起きていた。

今日もただぼんやりしている。なんだか・・・心を閉ざしているように見える。

膝に乗せた。体がカンカンに熱い。でも抱っこされて少し気持ちがほぐれたようだ。
ちょっとずつおしゃべりを始めた。

 

「こことこことここ、ちゅーしゃされたの」
「がんばろうね。おうちに帰ったら、ケーキでお祝いしよう」
「シャロ、大きくなっておねちゅ下がったら、一人でイチゴのケーキちゅくるの。」

クリスマスに私がケーキ作ってるの見て、となりで粘土のケーキつくってたものね。

本を読んだりして過ごした。おやつにホットケーキが出てくるとうれしそうに食べだした。「これはシャロが好きなものね」とご機嫌。入院してから何も食べられてなかったようなのでよかった。
スポーツドリンクが許可されてるので、買ってあげたら喜んだ。これが病院生活の数少ない楽しみになった。

途中で、エコーをとることになった。歩けないので車いすで運ばれながら「帰りたいよ、帰りたいよ」と泣き続ける。
どれだけ説明されても、エコーが痛くないというのは子供にはわからない。これから何をされるかわからず連れていかれるのはどんなに怖いだろうか。汗ばんでぼさぼさになった髪、うつろな目で泣き続ける姿は、今までに見たことのないシャロの姿だった。

さらに、その後抗生剤の注入。シャロは叫ぶように「もうやめてよ、もうやめてよママと2人がいいの。パパと2人がいいの!」と看護師から逃げようと体をよじる。

16時。ルイが泣き止まない。

こんな状態のシャロを置いて帰らないといけないなんて。

「帰んないで
パパママも遅いからシャロちゃん泣いてたんだよ。
ちょっとしか寝れなかったから、いっぱい一人だったんだよ。
泣いててねれなかったの。パパママも遅いよ」

といってシャロが泣く。私は思わず思わず・・・泣いてしまった。

私が泣いたのを見て黙りこくってしまうシャロ。

気を取り直して明るい声で「パパが来るからね」と言って帰る。

 

病院から出たら今度はルイが心配になる。どれだけ泣いてるだろう。つい足が速くなる。電車を乗り継いで片道30分強。
なんだかお腹すいてる。そういえば今日パン1枚しか食べてないわ。睡眠も4時間くらいかな。

 

1時間後に夫が病室についたときは、熱がさらに上がっていた。ご飯も食べられない。
19時に「ずっといてよお」と言いながらも寝た。

その後20時に再び起きた時は、パニックだったらしい。帰りたいと連呼して暴れて叫ぶ。その後何度か小刻みに起きて泣いた。

23時前に夫が帰ってきたので交代で病院に行く。できたら朝方まで一緒にいてあげたい。

病室についたら、シャロは苦しそうな息をしながら寝ていた。うなされるようにして時々目を開けるけれど意識はない。

0時に看護師が熱を測りに来たら泣きながら起きた。
「お弁当が食べたい」と泣く。お腹すいているんだな。以前保育園で行った遠足を思い出しているんだろう。

私が隣で寝ていい?と聞くと、すねたように「これはこどものベッドだから。狭いから。ダメ」と言う。寝顔を見ていると、赤ちゃんの時の姿を思い出してしまう。

どうしてこんなことになったんだろう。
レアな病気で原因がわからずどんどん悪くなったらどうしよう。
退院したら元の精神状態に戻れるんだろうか。

 

朝4時、ルイが泣き止まないという夫のメールを見て病院を飛び出す。
病院の前は住宅地で、真っ暗で人が少なくてちょっと怖い。乗ったタクシーはびっくりするほど運転が下手。私より下手。初めて見た。ちょこちょこアクセル踏み込むからメーターが左右に揺れまくるし蛇行するからアニメの車に乗ってる気分。

 

家に着いたら、なんと夫もルイも平和に寝ていた。あやしてベッドに乗せたら泣き止んだらしい。

 

眠ろうとしても筋肉痛と不安で眠れない。

 

一方その頃、ルイさんはおっぱいを引きちぎるべく日々素振りに精をだしていました。
なんでおっぱいくわえてブン!って首振るの。なんで練習するみたいに何回もおっぱいの前で振るの。

 

f:id:BTAD:20190109161019j:plain

素振りをするルイさん

最近よく踏ん張ってる顔してうなってますが・・・もしかして寝返りの兆候?シャロは早かったから4ヶ月になると同時に始めた。ルイも成長スピード早そう。
それにしては体が1ミリも動いてないけれど。

自然の「寝返れ」という声は聞こえているけれどどこから手を付けたらいいかわからん、って感じでしょうか。

シャロの入院

世間では長引く風邪が流行っている中、シャロも元旦から突然発熱した。

今年最後の日は、近所のお祭りを元気よく一緒に見に行って、そこで売っていたたまこんにゃくを2本も食べたがった。焚火に見入っていた。もしかしたら、この時のこんにゃくがよくなかったのかな・・・?

 

その夜早めに寝たシャロ。早朝何度も目を覚ましては何やらグズグズ言う。わけわからず泣いたりするので私や夫も叱りっぱなし。
シャロが妙にわがままになるときは何かあるね、って夫婦で確認し合ったばかりだったのにまた、兆候に気づかずきつく当たってしまった。

 

朝になってから、ちょっと熱があることに気づいた。

寝かしつけても何度も起きて、「寂しい」といってリビングにフラフラやってきてた。

そのたびに「大丈夫」と部屋に戻す。
布団が冷たいと泣いても「すぐに温かくなるよ」と言って布団に入れる。

そしてお菓子食べながらお正月番組見てた。

一人がどうしても寂しいらしく、とうとうソファに寝転んでぼんやり大人のテレビを見ていたシャロ。

 

2日になっても熱は下がらず、足が冷たく震えが出て、まだ熱が上がりそうな気配。しかも首が腫れてきた。

でも病院はどこも正月休み。

3日になってまったく状況が変わらなかったため、たまらずタクシーで15~20分ほどのところにある総合病院で受診。

 

パパに「今日は注射しないから大丈夫だよ」と言われて病院に連れていかれたのに、
採血。しかも血管が細くてうまく採れなかったため2か所。

 

インフルエンザ陰性。RSも陰性。原因不明で熱とリンパの腫れがひどく、なんと入院することになってしまった。

 

風邪気味で家で待っていた私と電話口で話すと、シャロはか細い声で「ちゅーしゃされちゃったの・・・」と泣いていた。

 
お薬さえもらえればすぐに元気になって一緒に楽しいお正月を過ごせると思って待ってたのに・・・

 

しかもまだ原因が特定できない。
怖くて、嫌な想像ばかりしてしまって、検索魔になってしまう私。

 

その後シャロは点滴のためまた注射されてしまう。
シャロが眠ったので15時頃夫が帰る。タオル、パジャマ、子供用のタブレット、お菓子、気がまぎれそうなものを詰めて17時に私が病院に着いた時には、もう起きていた。

 

ベッドで何をするでもなく、ただぼんやりと横たわっていた。

私がついたら甘えるかと思ったのに、顔も見ず、「布団かけて。おみじゅとって」と命令してくる。

病院のルールを確認すると、テレビ禁止、差し入れも水、お茶、スポーツドリンクのみ可。本も読めない幼児がどうやって気を紛らわせたらいいんだろう・・・。

欲しがっていた食玩のおもちゃを渡してあげる。キラキラしてるハートのオブジェ。
「これは遊べない物ね。きれいなだけね」
と言うと、
「きれいなだけなのね」とつぶやきながら眺めていた。その後もずーっと大切そうに持っていた。

 

 

しばらくしたら、堰を切ったようにおしゃべりをはじめた。

「パパとタクシーに乗ってきたんだよ。シャロが眠たいって言ったら、パパがもうすぐ着くよ、って言ったの」
「先生たちシャロの名前知ってるんだよ。◎◎シャロってよばれたの」
 

18:30に夫から、ルイが泣き止まないから助けてとのメール。ルイは哺乳瓶を受け付けない。
ほとんど荷物を出しただけで、何もできなかった。

「パパと交代するよ」と言うとそっぽを向いたまま小さくうなずいた。私が出ていくときもこっちをむかず、ただ横たわってそっぽを見続けてる。

 

夫はシャロが眠るまで付き添った。

眠るまでシャロは、
「寂しくて眠れないよ、おうち帰りたいよ。
帰りたいけれど、どうやってお外に出たらいいかわからないから帰れないの」と夫に訴え続けたそうだ。

 

テレビ禁止にちょっと驚いたものの、まだまだ入院については「ゆっくりできて環境もかわってそこまで悪くない」ものととらえていた私。この後試練が待ち構えていた。

 

いっぽう、あまりかまってもらえなくても平和にしてくれてるルイ。

 

f:id:BTAD:20190109134724j:plain

哺乳瓶さえ使えたらなあ・・・。ビッグベビーのため母乳のみにしてたけれど、1日1回くらいは哺乳瓶をくわえさせておけばよかった。哺乳瓶口に当てるだけで顔真っ赤にして激怒です。

2人風呂に入れるのは難しい

2人育児でとくに大変なこと。それはお風呂と寝付かせ。

お風呂は片方が首がすわっていないので両手が塞がるので、なかなか難易度高しです。

3人とも凍えず溺れず体を洗う方法をあれこれ模索していますが、いまだに毎回終わるたびに「今日も無事に風呂が終わった・・・・・」という感じです。でもなかなかいい方法がなくて、休みなく風邪をひいています。

あと寝付かせ。どちらかが寝るとどちらかが起きてもう一方を起こす・・・。毎晩どんどん遅くなっていきます。やれやれ。

f:id:BTAD:20181226153150j:plainf:id:BTAD:20181226153142j:plainf:id:BTAD:20181226153146j:plain

シャロの成長・ルイの成長

f:id:BTAD:20181226145302j:plainf:id:BTAD:20181226145306j:plainf:id:BTAD:20181226145309j:plainf:id:BTAD:20181226145259j:plain

シャロの好きな食べ物・・・こんにゃく、レーズン、卵の白身だけ、梅干しです。

ルイの成長

相変わらずすっごくおしゃべりしてくれます。
いろんなイントネーションの声を出すようになって、ますますおしゃべりしてる感が出てきました。

顔を見たりあやしたりするとハッキリと笑顔になるようになってほんとにかわいいです♪

おじさんにしか見えなかった顔も赤ちゃんらしくスベスベとかわいくなってきました。

産まれた時も、エコーで顔が見えた時も、一番最初に思ったのは「舌出してる・・・」でしたが、舌を出し入れするクセは健在。自分の上唇の感触を楽しんでいるようで、よくチュバチュバ音をたてながら自分の唇を吸っています。

ぱいを噛む癖は心配だけれど、最近は夜通し寝てくれるし楽ちん。ただ、知り合いのお母さんと話すと、よく寝てくれる赤ちゃんはその後夜泣きしている子が多いようだ。どうなるかな~。

シャロの成長

相変わらず力持ちを「ちかもろち」とか言ったり、舌足らずです。ルイのことはよくかわいがってくれていますが、赤ちゃん返りはしている感じです。ママに甘えてくれるのでうれしいですがw

 お月様を見るのが大好きで、欠けていると「丸く戻れるかな」と心配しています。満月になると「おきさま、丸く戻れてよかったね」と言っています。