「聖マラキの予言」と言うものがある。
1595年にある修道士が記した書物で、
そこには1143年のケレスティヌス2世以降の、111人の教皇について、
一文の予言が記されている。
さて、この予言書だが、
ケレスティヌス2世から数えて111番目の教皇は「オリーブの栄光」と呼んでいる。
そしてこの111番目に当たる教皇が前教皇、ベネディクト16世になるのだ。
ではベネディクト16世の後は?
予言書にはこう記されている。
『カトリック教会の最後の苦難の時、
ローマのペテロがそこに座る。
彼は羊飼いとなり、
すべてが終わったら、ローマは破壊され、
恐ろしい審判が採決を下す。
終わり。』
さて、前教皇のベネディクトと言う名前ですが、
ベネディクト修道会を設立した聖ベネディクトからついています。
で、オリベット会というのがベネディクト修道会から派生しているため、
オリベット=オリーブという言葉が入っているので、
「オリーブの栄光と予言されたに違いない!!」というやや強引な解釈がされています。
ヨハネ=パウロ1世の予言は「半月の教皇」でしたが、
就任した日が半月だったそうです。
次のヨハネ=パウロ2世の予言は「太陽の労働」で、
日食の日に生まれたそうです。
この辺もどうとでも言えますね。
まあでも予言の信者も多く、
元教皇の時代が終わったら、カトリックの終焉が訪れるのではないか、
と信じている人がいます。
フランシスコ1世は最後の教皇となるのでしょうか?
12億人もいると言われるカトリック教徒ですから、
もしもカトリック教会が終わったなら、世界がまったく別の場所になりそうですね。
しっかし、この予言書はほんとにノストラダムスに似ているんだよね。
漠然とした書き方をしていてどうとでも解釈できるし、
当たったものがあればみんなが持ち上げる。
中にはかすりもしなかった法王もいるそうさね。
ただ…「予言」って、なんだかロマンがあるよね。