酸性度が高く、気温が低い場所のピート土に遺体が置かれると、
(変色はするものの)何年も姿を変えることなく体が保存されることがある。
北ヨーロッパで発見されることが多く、
一番古いもので紀元前8,000年のものも。
一応閲覧注意とつけたけれど、写真はただ眠っているようにしか見えない。
理想化された絵画や彫刻じゃなく、
こんなに大昔の人の本当の表情や服装が見えるなんて興味深い。
紀元前400年頃の男性(デンマーク)
推定年齢40
身長161cm(当時としても平均より低めとのこと)
カモミールや牧草などを混ぜたお粥を食べた痕跡があった。
神々への生贄にされたと考えられている。
【閲覧注意】The Tollund Man - The head
紀元前300年頃の女性(デンマーク)
推定年齢 25
同じく生贄と思われる。
体の前部分は保存状態が悪かったが、髪形がよくわかる状態で残っていた。
こんな髪形、歴史ものの映画見てても出てこないのに。
解説図
再現写真
他のBog Bodyも髪形が残っているものが多く、見ていると面白い。
紀元前55年頃の男性(デンマーク)
推定年齢 30
首を切られたとみられる。同じく生贄か。
肉体労働の跡がなく、肉を食べた形跡がみられる。
【閲覧注意】Grauballe Man of Denmark
紀元前100年頃の少女(オランダ)
推定年齢 16
身長が低く、背骨が曲がっていたらしい。
再現された顔 Yde Girl | Atlas Obscura
何千年も前から、キリスト教が始まる前から、文字が発明される前から、文明が交わる前から、
人間はこうやって生きてきたんだ、っていう痕跡を見つけると、なんだか途方もないロマンを感じるのです。