※以下ネタバレ含む
あらすじ:
白雪姫の父が行方不明になった後、継母(ジュリア=ロバーツ)は
後継者の座を白雪姫から奪おうと画策する。
すべてを手に入れたい彼女は、白雪姫に恋する王子に惚れ薬を飲ませ
……ようと思ったが、間違えて犬のような性格に変わる薬を飲ませてしまう。
すっかり継母に懐き、「クンクンクンクンハッハッハッハッ」状態になった王子を取り返すため、
白雪姫と小人たちが剣を取り戦う。
見どころは、ヒロイン、リリー=コリンズのかわいさ……
もなんだけど、継母ジュリア=ロバーツのバカっぷりがもうなんとも、共感しすぎてつらい。
彼女が美しくなるためにエステする場面があるんだけど、
蜂に唇刺させてぷっくりさせたりするわけ。痛いメニューがいろいろあるわけよ。
それを、ニコニコしてこぶしを握りながら「きれいになるため…きれいになるため…」って
ブツブツと自分に言い聞かせてんの。
なんか……涙出そうになっちゃったわ。
わかるの、わかるの。
年とってもきれいでいたかったら、痛いのとか不便なのとかも我慢しなきゃいけないのよね。
若い人なら何もしないでキレイにいられるのだけど。
それに対して世間はこういうわけでしょ
「いつまでも美と若さにしがみつくな」って。
「心が大事」って言いたいんでしょ?
でもさ、じゃあさ、なぜ白雪姫は美人で若いの?
美人で若くなきゃ、観客が感情移入しないからでしょ。
王子様が助けに来てくれることに納得感がないからでしょ。
でもね、白雪姫が年取った時のことなんて、誰も考えることすらしないじゃない。まるで30過ぎたら人生が存在しないかのよう。
夫の浮気に気づくこともなく、反抗期もない子どもたちに囲まれて、アンチエイジングなんて考えもせず一生過ごせるかもしれない。
でもふと気づくと、来る日も家事しかしてないのに誰も褒めてはくれなくて、
夫の若い子を見る目と自分を見る目があまりに違うことに気づいて、
すべてを捧げた子どもたちは自分にはまるで無関心で、
趣味もなかったりして、
やっぱり若さに固執してしまうかもしれないじゃない?
そんな現実に目をそむけて、心を磨けみたいなこと言われたってさ。
私、映画みながら「老いるのを許して!」って叫びたくなっちゃった 笑 夫の若い子を見る目と自分を見る目があまりに違うことに気づいて、
すべてを捧げた子どもたちは自分にはまるで無関心で、
趣味もなかったりして、
やっぱり若さに固執してしまうかもしれないじゃない?
そんな現実に目をそむけて、心を磨けみたいなこと言われたってさ。