偏見かもですが……ヨーロッパ人⇒ローマ大好き(俺たちの祖先だ←…?)。アメリカ人⇒ギリシャ大好き(デモクラシー万歳!)。みたいな。
11月1日に新作公開されるパーシー・ジャクソンシリーズなんて、
ハリーポッターをアメリカに連れてきて、
イギリスならではの寄宿学校をアメリカならではのサマーキャンプに置き換えて
イギリスならではの魔法使いをアメリカならではのギリシャ神話に置き換えただけ
っていうのは、私だけじゃなくてけっこうたくさんの人が思ってると思うんだけど。
でもギリシャ神話は、日本人にとっての日本昔話のごとく、
当たり前に知っていて、懐かしさを感じるテーマだと思うのです。
そんなわけで、これだけ知ってれば、ある程度話を振られても大丈夫・映画がもっとおもしろくなる、という代表的なギリシャ神話の神様をリストアップしました。
ちなみに、全員ローマ名があります。ローマに神話が取り入れられた時になじみやすい名前がつけられたんですね。意外と同一人物だってことを知らない人も多いと思います。
※表記は日本語発音/アメリカ発音(ローマ名)です
ゼウス/ズウス(ジュピター)
雷の神様で、一番偉い。ヘラ、ポセイドン、ハーデスたちの弟。とにかく女好き。エッチのためにはとにかく労力を惜しまない。彼が手を出した相手は彼の正妻であるヘラの怒りに触れてひどい目にあったりするのがかわいそう。
ヘラ(ジューン)
結婚の神様でゼウスの正妻。彼女が守っているからこそ6月(ジューン)が結婚の月になったそうです。この人、浮気されまくってるけどいいんだろうか。
ポセイドン/ポサイドン(ネプチューン)
海の神様。トライデントという三つ又の武器を持っている。ハーデス/ヘイディーズ(プルートー)
あの世の神様。アフロディーテ/アフロダイティ(ヴィーナス)
美の神様。海の泡から生まれた。ゼウスとヘラの子で鍛冶の神であるヘファイストスの正妻だが、戦いの神アレス(マーズ)の愛人で、2人の子供はキューピッド。
トロイ戦争の発端となった、パリスが3柱の神の誰が一番美しいか決めようとする場面。
この体型が美しいとされていた時代に生まれたかった。
アポロ(アポロン)とアルテミス/アーテミス(ダイアナ)
ゼウスが精霊との間に産んだ、太陽と月をつかさどる双子の神。アポロは男にも女にも手を出すいっぽうで、アルテミスは処女を貫き、男を嫌った。一度だけアルテミスが恋をしたが、嫉妬した兄の陰謀で相手が死んでしまう。なんて兄。
ヘルメス/ハーミーズ(マーキュリー)
裸ヘルメットに靴だけ履いたありえない格好でエルメス本店の前に立ってる男。ギリシャ時代の元の発音は知りませんが、アメリカ人は神様ならハーミーズ、ブランドならエッフミースと発音します。メッセンジャーと旅、その他いろんなものの神様。ゼウスと精霊の間の子供。
アテナ/アシーナ(ミネルヴァ)
古くからアテネ(アメリカ英語ではアセンズ)の守護神。戦略と知恵の女神。いきさつは忘れたが、ゼウスの頭をかち割ったらそこから生まれてきた。
アメリカ人はアシーナと発音します。
以下2013.10.29追加------------
デュオニッソス/ディオナイシス(バッカス)
ワインと狂乱の神。ゼウスと人間の女性の間の子。ワイン大好きなローマ人にとっては重要な神だった。アレス/アリース(マルス)
戦の神。ゼウスと正妻ヘラの子。オリンポス12神の1柱だが、ギリシャ神話では活躍する場面が少なめ。アテナが戦争における戦略等を象徴するのに対し、戦争の暴力的な面を象徴する荒々しい神。
伝説では、アテナの加護を受けた軍勢が勝利することが多い。ギリシャ人は戦争を神々の代理戦争と考えていたようだが、トロイ戦争はアレスがアテナに負けた戦ととらえている。
火星(マーズ)が彼の名前をもらった。火星の衛星フォボスとディモスは、恐れと恐怖を意味するアフロディーテと彼の子供から名づけられた。愛と戦争の子供が恐ろしい化け物と言うのがなんだか象徴的。