いつのころからか、シャロは「死」と「老化」という概念に関心を持っていたと思います。
そのことについてとても気になって知りたいけれど、「あまり聞いちゃいけないこと」であることも、何となくわかっていて、戸惑っているようでした。
時々、「ライオンキングのお父さんどうなっちゃったの?」などと遠慮がちに聞いてきました。
私もどうやって答えればよいのか迷い、「お星さまになったんだよ」などとうやむやにしていました。
でも折を見て質問は続きます。
「お星さまになってどうなったの?」
「動かなくなっちゃうんだよ。じいじと同じだよ」
「じいじもお星さまなの?」
とても難しいです。
そしてある時
「シャロも年をとるの?」
という質問もきました。
どこかで、年をとった先に「お星さまになる現象」があることがつながったようです。
「嫌だ、シャロはそうなるのは嫌だ」と言っていました。
先日私の誕生日がありました。
前日に「明日はママの誕生日だね」などと話していると、シャロはうつむいてしまいました。
なお、次の日シャロは「なんだ、ママとしとってないじゃん!」と安心すると同時に「ママ、まだ怒るの?としとったんじゃなかかったの?おばあさんは怒らないと思ってた」などとも言っていました。
ママ、明日になるとどうなると思ってた?と聞いたら、
髪も顔も手も白くなるのだと思っていたのだそうです。
ところで、話は変わりますが、ナヤ・リベラさんのニュースにショックを受けています。
Glee/グリーはシャロと楽しく見ていた思い出のドラマ。
ちょうど、書き途中で、そのままアップするチャンスがなかった昔の漫画の下書きが出てきました。
確かあの頃つわりで辛くて…でもGlee/グリー見て元気出してました。「この子が一番好きなの」とサンタナを指さしてシャロに話したこともあったな。
「ママぐぃー見ていいよ。元気が出るでしょ?」とシャロに言われたこともあったと思います。
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なんだか感染者がまた増えて落ち着かない日々ですね…。
思いかえせば2ヶ月半ほど。お家の中で家族だけでひっそり過ごした日々。小さな小さな大切な世界にこもっていた、不思議な時間です。どんどん記憶から消えていくのは、やはりキーストーンになる出来事が何も起こらなかったからかな。
それらの日々が意味なかったのかもしれないというむなしい気持ちも多少芽生えてしまいます。