アメリカ西海岸沿いには大きな山脈が通っています。その山脈は自然豊かで、そのふもとに大きな町が並んでいます。
そして西に行くと海があります。寒流が通っていて冷たく、一年中泳ぐのに適していません(カリフォルニアは除く)。
でも…食材の宝庫です。
毎年クリスマスの頃になると、海沿いに料理のできる部屋をとって、カニ漁をしました。網の中に魚やチキンを入れて、潮が引いた時に海に投げ込みます。しばらく経ってから引き上げると、ダンジョネスクラブが入っているのです。それを部屋に持ち帰り、茹でて食べます。
こんな風にカニ採りの網がある家は結構あったと思います。
お正月前にニシン釣りに行ったこともありました。
5人で80匹以上連れました。5つほど針のついた糸を入れると、2,3匹上がってくるのです。ニシンを追いかけて、時々シーライオンが桟橋の下を泳いでいきます。かなりの迫力でした。
レーザークラムという貝などもとれ、焼いて食べました。大人の手の平くらいの大きさだったと思います。足が速いからレーザーというそうで、1つしか採れなかったのですが。
東に行くと砂漠があります。砂漠と言っても、砂ではなく。岩石です。
乾燥した低木が見える限り生い茂っていて、高い土の山が盛り上がっています。西部劇のシーンのようです。土の山はいろんな形があり、私はこの景色が大好きで、週末になるとよく父にねだってドライブに連れて行ってもらいました。
山の景色ももちろん、美しいものでした。シダが生い茂っていて、コケを垂らした針葉樹林の間に霧が立ち込めていました。
白樺の森もありました。
森では、とくに食べる人のいない松茸が生えていました。