入院5日目
夫が家を出ると同時に、近所にホテルをとった母に来てもらって病院に行く。
着いた時のシャロの精神状態は悪くなさそうだった。看護師さんへの警戒も解けてきてルイの話など時々しているそうだ。でも、昨日の夜中は「ママ、ママ」と泣いていたのだそうだ。
何冊も本を読んだ。「めばえ」の付録にバイキンマンのおもちゃが入っていて喜んだ。画用紙に簡単に家の絵を描いてそこでおままごとする。私が帰る時も一人でそれで遊んでいて、「ちょっとご飯食べて、ルイちゃんにもご飯あげてくるね」と伝えても「うん」と明るい声だった。
ルイにパイをあげて着くと病室の前から泣き声。バイキンマンを片手に握りしめて泣いている。隣には絵本の山があった。自分で絵本を眺めながら気を紛らわせようとしたんだろうか。
添い寝したら数秒で眠った。起きた後は寝起きのためか不機嫌だったけれど、もう一度帰ると伝えても、「うん、じゃ、ママが行ってる間これやってる」と、保育士さんに教えてもらった通り、毛糸に細かく切ったストローのビーズを通してネックレスを作る作業をやっていた。
またルイのお世話をして戻ると、看護師さんから、「シャロちゃん、『あとでママが来るんだ』って、フウフウ言いながらがんばってご飯食べてましたよ」。
シャロに会ったら、口をずっと閉じている。無理やり開かせると、苦手な野菜が入っていた。頑張って食べようとしたけれど飲み込めなかったらしい。がんばって食べて早くおうちに帰ろう、という言葉が響いたんだろうか。
消灯の時間に向けて院内はだんだん静かになっていく。そうするとシャロは、ママが帰る時間がちかいのがわかるらしく、
「今日はシャロ、ママと寝たいの」などと、あたかも今日だけ一緒に寝たいかのような口ぶり。
添い寝したらすぐに寝た。
6日目以降
こんな調子で、結局10泊した。
少しずつ慣れていったけれど、やっぱり病室に着くたびうつむいて座っていることが多かった。
「寂しい、寂しい」と泣き出すこともあった。
ただでさえ赤ちゃん返りしていた真っ最中、しかも哺乳瓶絶ちしていた3ヶ月の赤ちゃんがいるという、シャロの精神状態的には最悪のタイミングだった。
見るたびに違う表情をしてるんですw
毎度毎度、目を合わせるたびに両手両足をバタバタさせて笑顔になってくれます。
産まれた頃クセだった舌を出すのも眉間にしわを寄せるのも減ってきました。強かった向き癖も少し改善です。
ただこの子はシャロに比べて乳児湿疹が強めに出ていて、少し悩ましいです。