吠える主婦の絵日記

育児マンガとどうしようもない独り言。お気軽にコメントください!

【小説・映画】君のためなら千回でも

原題『カイトランナー』のタイトルを「君のためなら千回でも」にした人はなんかいい。

もちろん、作中に何度も登場するこのセリフを使うのは妥当だけれど、やっぱりいい感じだ。訳し方もいい感じだ。
正攻法なら「千回でも、あなたのためならば」となったんじゃないかと。

この本ほんとによかった
ほんっっっとーーーーーーーーによかった

こんなに夢中になって本を読んだのは久しぶりだ。
作者の意図にしてやられて一番最後の行で涙が流れてしまったのは初めてだ。
私がこれまでに読んだ中でもっとも興奮しながら読んだ本の1つだと思う。

展開はドラマチックだったけれどそこに魅力があったわけではなく、
文章はきれいに流れたけれど胸を打たれるほど巧みだったわけではなく、
では何に惹かれたのかというと、おそらく根底に流れるヒューマニズム(なんて陳腐な言葉)がすべてのページから波のように伝わってくるからではないかと(興奮状態で何言っているか自分でもよくわかりませんが。)思う。

人間の弱さと贖罪、或いはワシントンポストのレビューによれば裏切りと救済がテーマですが、
多分多くの人はこの中に描かれる、時に人間が持ち得る崇高さに圧倒されるのではないかと思う。
フィクションなんだけれどね、フィクションなんだけれど。

フィクションだけれど、フィクションなんだけれど・・・(思い出し泣き)
とても悲しいところがあるので、「フィクションでよかった」と自分に言い聞かせるのに、なんだか納得できない。
フィクションではあるけれど、きっと似たようなことが今もどこかで起こっているからかも。差別とか、戦争とか、無意味な殺しとか、すべてを失うこととか、裏切りとか。

 

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