幸せな人生とは。
両親そろったおうちで育って進学して就職して子供を作って子供が孫を作ったのを見てから死ぬことです。
なんで?
だって、そうなんだもの (みんながそう思っていると高度経済成長が成功するからだ!!! by心の声)
幸せってね、ひな形があるの。クッキー生地きりぬくみたいなやつ。
そしてあなたがどう思っていても、この型に合っていなかったら、
周りの人は否応なしにあなたのことを「かわいそう」って判断するの。
この型があるのは男性も女性も同じなの。
ただね、1つ違うところがあると思うの。
男性の型は男性が作ったけれど、女性の型は、男性が作ったんじゃないかと思うのよ。
女性の人生のステージをちょっと分けてみますね。
女は未婚から既婚、そして既婚子持ちへと、ステップアップしていくわけです。
「幸せになる」と「結婚する」が同義語で使われてるでしょ?
子供がほしいか欲しくないか聞くより先に「子供はいつ?」って聞くでしょ?
だからそうなの。未婚より既婚がよくて既婚子供なしより既婚子供ありの方が上なの。そう決まってるの。
だけどさ、時々、この幸せツリーって、ほんとに上にいくほど幸せって構造になってんの?
って思っちゃう時があるのよ。
そんでさ、幸せツリーの下にいる人に対して「かわいそう」みたいな見方をするじゃない?
なぜ「かわいそう」なのかって考えてみたらさ、
「かわいそう」は、正体があやふやなため殺傷力の強い言葉の1つだからじゃないかね。
※正体があやふやなため殺傷力が強い言葉の例:
ダサい・キモい・生理的に受け付けない・空気が読めない
「かわいそう」なら正体をつきつめなくてすむから、
「あれ?ほんとに自分幸せだっけ」ってとこまで考えをめぐらせずに済むわけじゃない。
そんなわけで女は『幸せツリー』を上っても地獄下っても地獄状態なんですが、
それに気づかずかわいそうなハムスターのごとく一生懸命輪っかを回し続けてる感じ
なんだと思うんですよ。
もし卑弥呼様がずーっと統治してたら「子供は未婚だろうが既婚だろうが10代だろうが40代だろうが生むときにうめ。あと生理前は半日でいいけどそれ以外の時は馬ほど働けや」みたいなことになってたんじゃないないかしら。少なくとも現行の制度ではなかったわね。
ああ、もちろん、素直に幸せツリーを上がって行って幸せに感じる人は
いっぱいいると思う。そしてそれを否定する気は毛頭ないし、
むしろすばらしいことだと思う。
ただ、そうじゃない女性も多くて、
しかも時代と共に増えてきているかも、とは思うんだよね。
さらに言うと、この幸せツリーの存続自体、少子化や労働力確保の観点から、
あまり有効なものではなくなりつつある気もするんだよね。
脱線するけれどもっというと、
男の方も見直しが必要で、
ぐーたらな専業主婦はただの「ダメ主婦」なのに、男だったら「ヒモ」っていうきつい言葉で呼ばれるじゃない?そういうところも変わって行ってほしいわ。
誰が作ったツリーにしても、一度これを見直しする時代にきているのかもしれんと思うのだけど、
「幸せってなんぞ」みたいな意識が変わるのって、
数百年単位のような気がするのよね。