ちょっとした知り合いに、地獄のミサワを実写化したみたいな男がいる。
「僕は前から知ってたけどね」
「なるほど、よくその点に気づいたね」
「で、君はこのプロジェクトで何を実現させたいと思ってるの?」
「俺気づいちゃったんだ。自分が甘ちゃんだったってことに」
など、何とも痛々しい発言が飛び出すわけだが、
お察しの通り、とくに仕事で実績があるというわけではない。
共通の知り合いと話していた時に、この男の話題が出た。
「あの人見てると、私笑っちゃいそうになる……。」という私に彼女は言った。
「あれはね、27歳の男という現象なの。」
いわく、彼女も年下で27歳の男とつきあっていたが、まったく同じ言動をするのだそうだ。
彼女が分析するところによると、
27歳というと、もう新卒でなくなり、
そろそろ自分なりの自信も芽生えてきたけど、
まだまだ大きな仕事は思うほど任せてもらえなくて、
自信を裏付けるための実績を身につけさせてもらえない歯がゆさがあって、
その結果残念発言をしてしまうのだとか。
彼女の説を聞いて思い返してみれば、
たしかに過去に私が出会った地獄のミサワは、4人中3人が27歳の男だった。
これは中二病に続く、新たな社会現象として流行語にならないかしら!?
などと期待してしまいご紹介しました。
それ以降、痛い発言を
「ああ、27歳だね、つらいね」 と暖かい気持ちで見守ることができるようになったというオマケ。
そういえばさ、自分も27歳くらいの頃って
自信はあるのに周りが認めてくれてる気がしないってジレンマに苦しんだことがあったかも。
ただ、28歳以降は遊びがまた楽しくなっちゃってそんなこと忘れちゃうのよね。